1934年、和歌山県生まれ。
2026年1月21日、東京都内の病院にて逝去。享年91。
早稲田大学文学部卒業後、岩波映画製作所に入社。
長篇第1作は『沖縄列島』(69)。つづく『やさしいにっぽん人』(71)で日本映画監督協会新人賞、『サード』(78)で芸術選奨文部大臣新人賞、キネマ旬報監督賞、ブルーリボン賞などを受賞。
その後、桃井かおり主演『もう頬づえはつかない』(79)、烏丸せつこ主演『四季・奈津子』(80)、黒木瞳主演『化身』(86)など“女性映画”の旗手として数多くの作品を生み出す。
『橋のない川』(92)は観客動員200万人を超える大ヒットとなり、毎日映画コンクール監督賞、報知映画監督賞などを受賞。
『絵の中のぼくの村』(96)では芸術選奨文部大臣賞、第46回ベルリン国際映画祭銀熊賞ほか国内外を問わず数多くの賞を受賞。また、『わたしのグランパ』(03)では主演に菅原文太を迎え、新人の石原さとみが日本アカデミー賞最優秀新人賞を受賞、モントリオール世界映画祭・最優秀アジア映画賞ほかを受賞。また『風音』(04)でもモントリオール世界映画祭・イノベーション賞を受賞。『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』(10)では、浅野忠信、永作博美を主演に迎え、日本映画批評家大賞監督賞・主演女優賞を受賞。
常盤貴子、池松壮亮が出演した『だれかの木琴』(16)が遺作となる。
2024年、第47回日本アカデミー賞会長功労賞を受賞。

作品歴
1963年
A FACE(白黒スタンダード16ミリ・セミ・ドキュメンタリー・ジェトロ・24分)
1964年
東村山市 (カラースタンダード16ミリ・ドキュメンタリー・新芸映画・30分)
1969年
沖縄列島(白黒スタンダード・ドキュメンタリー・東プロ・105分)
1971年
やさしいにっぽん人(白黒スタンダード・東プロ・118分)
- 日本映画監督協会 新人賞
1973年
日本妖怪伝・サトリ(カラースタンダード・青林舎・100分)
1978年
サード(カラービスタサイズ・幻燈社+ATG・102分)
- 芸術選奨 文部大臣新人賞
- キネマ旬報 日本映画作品賞+監督賞
- 第33回 毎日映画コンクール 日本映画優秀賞
- 第3回 報知映画賞 最優秀作品賞
- 第21回 ブルーリボン賞 最優秀作品賞 ほか
1979年
もう頬づえはつかない(ビスタサイズ・ATG+あんぐる・113分)
- 第34回 毎日映画コンクール 日本映画優秀賞
- 第34回 毎日映画コンクール 主演女優賞(桃井 かおり)
- キネマ旬報 主演女優賞(桃井 かおり)
- ブルーリボン賞 主演女優賞(桃井 かおり)
1980年
四季・奈津子(ビスタサイズ・幻燈社+東映・120分)
- ヨコハマ映画祭 助演男優賞(風間 杜夫)
- 三浦賞(川上 皓市)
- 芸術選奨 文部大臣新人賞(川上 皓市)
1981年
ラブレター(シネマスコープ・幻燈社+にっかつ・80分)
マノン (ビスタサイズ・幻燈社・108分)
- ブルーリボン賞 助演男優賞(津川 雅彦)
1982年
ザ・レイプ(ビスタサイズ・幻燈社+東映・100分)
ジェラシー・ゲーム(ビスタサイズ・幻燈社+にっかつ・84分)
1983年
セカンド・ラブ(ビスタサイズ・幻燈社+東映・103分)
1985年
湾岸道路(ビスタサイズ・幻燈社+東北新社・104分)
1986年
化身(ビスタサイズ・東映・105分)
1988年
うれしはずかし物語(ビスタサイズ・にっかつ・90分)
- ヨコハマ映画祭 助演女優賞(本阿弥 周子)
1989年
TVドラマ 風に吹かれて (日本TV「水曜グランドロマン」・91分)
TVドラマ からくり人形の女 (日本TV「火曜サスペンス」・90分)
1992年
橋のない川(ビスタサイズ・ドルビーSR・ガレリア+西友・139分)
- 第47回 毎日映画コンクール 監督賞
- 第47回 毎日映画コンクール 日本映画優秀賞
- 第17回 報知映画賞 監督賞
- 第5回 日刊スポーツ映画大賞 監督賞
- 第5回 日刊スポーツ映画大賞 助演女優賞(中村 玉緒)
- 日本映画批評家大賞 特別賞(大谷 直子) ほか
1993年
NHKプライム10 サーカスが来る日-韓国・慶尚南道の秋(ドキュメンタリー・45分)
1994年
NHKスペシャル 映画監督東陽一の「妖怪が見えますか」(ドキュメンタリー・ドラマ・50分)
1996年
絵の中のぼくの村(ビスタサイズ・シグロ・112分)
- 第46回 ベルリン国際映画祭(ドイツ)銀熊賞
- 第23回 ゲント・フランダース国際映画祭(ベルギー)グランプリ
- 第16回 アミアン国際映画祭(フランス)グランプリ
- 第16回 イスタンブール国際映画祭(トルコ)審査員特別賞
- 第47回 芸術選奨 文部大臣賞
- 第20回 山路ふみ子映画賞
- 96年度日本カトリック映画賞
- 第51回 毎日映画コンクール 日本映画優秀賞
- 日本映画批評家大賞 作品賞
- 日本映画批評家大賞 特別賞(松山 翔吾・慶吾)
- 日本映画批評家大賞 女優賞(原田 美枝子)
- 第10回 山路ふみ子賞 主演女優賞(原田 美枝子)
- 第21回 報知映画賞 主演女優賞(原田 美枝子)
- キネマ旬報 主演女優賞(原田 美枝子) ほか
2000年
ボクの、おじさん(ビスタサイズ・DTSステレオ・シグロ・116分)
- 第50回 ベルリン国際映画祭(ドイツ)正式招待
2003年
わたしのグランパ(ビスタサイズ・ドルビーSR・製作委員会・113分)
- 第27回 モントリオール世界映画祭(カナダ)最優秀アジア映画賞
- 第16回 日刊スポーツ映画大賞 助演男優賞(菅原 文太)
- 第28回 報知映画賞 最優秀新人賞(石原 さとみ)
- 第16回 日刊スポーツ映画大賞 新人賞(石原 さとみ)
- 第25回 ヨコハマ映画祭 新人賞(石原 さとみ)
- 第46回 ブルーリボン賞 新人賞(石原 さとみ)
- 第13回 日本映画批評家大賞(石原 さとみ)
- 第27回 日本アカデミー賞 新人賞(石原 さとみ)
2004年
風音(スタンダードサイズ・DTSステレオ・シグロ・106分)
- 第28回モントリオール世界映画祭(カナダ)イノベーション賞
- アジアフォーカス・福岡映画祭正式招待
- 高崎映画祭正式招待 ほか
2010年
酔いがさめたら、うちに帰ろう。(HD/35ミリ・ビスタ・ドルビーデジタル・シグロ、バップ、ビターズ・エンド・118分)
- 第23回 東京国際映画祭 日本映画・ある視点部門 オープニング作品
- 山路ふみ子福祉賞
- 第20回 日本映画批評家大賞 監督賞・主演女優賞
ナース夏子の熱い夏(HD・ビスタ・ドルビーデジタル・シグロ、レジェンドピクチャーズ・68分)
私の調教日記(HD・ビスタ・ドルビーデジタル・シグロ、レジェンドピクチャーズ・64分)
2011年
姉妹狂艶(HD・ビスタ・ドルビーデジタル・シグロ、レジェンド・ピクチャーズ、ミッドシップ・64分)
2016年
だれかの木琴(HD・ビスタ・5.1ch・製作委員会・112分)

