スタッフページ


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監督・脚本 庄司輝秋
1980年宮城県石巻市生まれ。
大学にて彫刻を学んだのち、広告制作会社に勤務し、様々なCMの制作に携わる。2011年の東日本大震災において、生まれ育った実家も家屋流出などの被害を受けた。SSFF&ASIA2009入賞。独特のユーモアと物語性が評価され、長編への期待が持たれている。「ndjc2012」で制作した本作は劇映画デビュー作品。


|コメント| 「自分はひとりじゃない」そう感じられる瞬間があったなら、生きることは少し楽になるんじゃないでしょうか。死を弔う術も知らず取り残されている、そんな少年と少女が「自分たちなりの希望」を見つけようともがく様を本作では描きました。シリアスさだけではなく、日常のおかしみも描いています。映画を観た誰かが自分の戸惑いを肯定できたなら、私はとても嬉しく思います。



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音楽 中川五郎
1949年生まれ。
60年代半ばからアメリカのフォーク・ソングの影響を受け活動を開始。67年から68年にかけて「受験生ブルース」、「主婦のブルース」等を発表。音楽に関する文章や歌詞の対訳、小説の執筆やブコウスキーの小説翻訳も行っている。アルバムに『終わり・始まる』(69)、『25年目のおっぱい』(76)、 『また恋をしてしまったぼく』(78)、『ぼくが死んでこの世を去る日』(04)、『そしてぼくはひとりになる』 (06)がある。 近年は日本各地において精力的にライヴ活動を行なっている。


|コメント| 『んで、全部、海さ流した。』は、とても寡黙な映画だ。しかしせりふこそ少ないが、登場人物の豊かな表情、さりげなく切り取られた印象的な風景などが、ほんとうに多くのことを語りかけて来る。寡黙ではあるが、実はとても雄弁な映画で、画面そのものが多くを語りかけるこんな映画こそが、まさに映画の醍醐味を味わわせてくれる。この素敵な映画に音楽で参加させてもらえたことをとても光栄に思っている。