Google
文字のサイズ
小
中
大

[ 2020/1/17 ] 『沖縄 うりずんの雨』改訂版の再上映とDVD販売に当たって

この度、シグロ設立30周年記念映画として2015年に公開した『沖縄うりずんの雨』を再編集し、改訂版として新たに公開するとともにDVDを再販することにしました。
改訂版を製作するに至った経緯は、以下のようなものです。

『沖縄うりずんの雨』は、巨大な米軍基地の存在によって人びとも土地も蹂躙され、米軍と日本政府の双方から抑圧と差別的な扱いを受け続けている沖縄の現実を伝え、ともに考えるために製作したドキュメンタリー映画です。

私たちは映画の中で2004年8月13日の沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故とその墜落現場での米兵による強権的な振る舞いの映像から、沖縄占領の実態を取り上げようと考えました。そして事故当日のニュース映像を映画で使用するべく、QAB琉球朝日放送に対して映像の使用許諾を正式に申請しましたが、明確な説明も理由もなく映像使用を拒否されました。
このような公共性の高いニュース映像は、広く人びとに共有されるべきものであり、一株式会社である放送局に独占されるものではないと考え、フェアユースの概念から許諾を得られないまま31秒間の映像を使用しました。
映画公開後もQABと話し合いを続け、映像使用に関する合意に近づいていましたが、突然話し合いが打ち切られ、2016年4月4日に提訴されました。以来3年間にわたって被告として裁判を闘いましたが、2019年6月27日最高裁の上告棄却により敗訴が確定しました。

私たちとしては全く納得しがたい判決ですが、しかし沖縄が抱える問題を広く伝え、深く考える機会を提供するため『沖縄うりずんの雨』を今後も公開することを決意し、判決を受け入れQABのニュース映像を作品中から削除することにしました。
沖縄が置かれている現実をその歴史とともに振り返り、今私たちに何ができるのか何をしなければならないのか、「表現に力あり」を信じて改訂版を製作し公開することにしました。

2019年12月
シグロ代表・プロデューサー 山上徹二郎

<< ニュース一覧へ