風音

風音
ぼくたちの島の、終わらない夏

2005
106分

製作:シグロ
監督:東 陽一
原作・脚本:目取真 俊
企画・制作:山上 徹二郎
撮影:蔦井 孝洋

  • 第28回モントリオール世界映画祭・イノベーション賞受賞
  • アジアフォーカス・福岡映画祭2004正式招待

いまオキナワからきこえる。ぼくたちの島の「まだ終わらない物語」。

舞台は、夏の沖縄。強い海風が吹くと、不思議な音がきこえる「風音」の島。

浜辺の切り立った崖の中腹にある風葬場に頭蓋骨が置かれている。
銃弾が貫通した穴を風が通り抜けるとき、音が鳴るらしい。
人々から「泣き御頭(なきうんかみ)」と呼ばれ、島の守り神として鎮座していた。

ある夏の日、少年たちが「泣き御頭」に小さないたずらをする。
その日から「風音」が止み、島のおだやかな日常にさざ波が立ち…。
島に生きる者、島の外からきた者、島で死んでいった者、それぞれの記憶が重なり合いながら、「風音」の謎が明らかになる。

魂を運ぶと言い伝えられる蝶の群れ、頭蓋骨を守る大きなカニ、浜辺で蠢くヤドカリ、テラピア、ハブ、海、空、空軍ヘリ、戦争。