だれかの木琴

だれかの木琴
私の心にその指が、触れた
心の隙間に入ってきた美容師への、抑えきれない執着ーーー。
愛と呼ぶにはあまりに危険で切ない、男と女のサスペンス。

監督・脚本・編集:東 陽一
原作:井上 荒野「だれかの木琴」(幻冬舎文庫)
主題歌:井上 陽水「最後のニュース」
出演:常盤 貴子、池松 壮亮 ほか

製作:『だれかの木琴』製作委員会
制作プロダクション:シグロ、ホリプロ
配給:キノフィルムズ
宣伝協力:アティカス

©2016年「だれかの木琴」製作委員会

イントロダクション

この<想い>を何と呼べばいいのだろう?
心の隙間に入って来た美容師に、どうしようもなく心が囚われていくー--

夫と娘と郊外に引っ越したごく普通の夫婦の小夜子は、新しく見つけた美容院で少し髪を切る。海斗と名乗った若い美容師からその日のうちにお礼の営業メールが届き、それに返信しようとしたことから小夜子の日常は一変する。自分でも訳がわからない衝動に駆られ、何度もメールを送っては頻繁に店を訪れ海斗を指名する小夜子。ついには海斗のアパートを探し当て、呼び鈴を押してしまう・・。
海斗へのストーカー行為がエスカレートするほどに、小夜子は生き生きと輝き美しくなっていく。やがて、家族や海斗の恋人を巻き込んで、2人がたどり着いた思わぬ結末とは・・?

作品紹介

常盤 貴子×池松 壮亮が豪華初共演!
求め合い、ねじれゆく男と女のサスペンス。

小夜子を演じるのは、映画・TV・舞台と幅広く活躍する、常盤 貴子。女性が心の奥底に抱える孤独と葛藤を、リアルな狂気と匂い立つようなエロスで繊細かつ大胆に演じた。正面から小夜子と対峙する海斗を演じるのは、2014年の映画賞を総なめにした、池松 壮亮。ほか、小夜子の夫に勝村 政信、海斗の恋人に佐津川 愛美ら実力派が集結した。直木賞作家の井上 荒野の原作を、ベルリン国際映画祭銀熊賞を始め数多くの賞に輝いた名匠、東 陽一が脚色、監督した。
SNSで簡単に他人の動向を追え、誰もがストーカーになる危険をはらんでいる、今。どこにでもいる主婦に、本当は何があったのかーー。最後にそれに気づいた時、観る者の心にある孤独が解き放たれていく、魂の共鳴の物語だ。