
めんどうくさいけど、いとおしい。
いろいろあるけど、一緒にいたい。
2008
140分
製作:『ぐるりのこと。』プロデューサーズ(シグロ+ビターズ・エンド+衛星劇場+アミューズソフトエンタテインメント+博報堂DYメディアパートナーズ)
監督:橋口 亮輔
原作・脚本・編集・監督:橋口 亮輔
製作:大和田 廣樹、定井 勇二、久松 猛朗、安永 義郎、宮下 昌幸、山上 徹二郎
撮影:上野 彰吾
照明:矢部 一男
録音:小川 武
美術:磯見 俊裕
- 第59回ベルリン国際映画祭正式招待作品
- 第32回山路ふみ子映画賞
- 第33回報知映画賞・最優秀監督賞
- 第63回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞、最優秀脚本賞(橋口 亮輔)
- 第32回日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞(木村 多江)
- 第51回ブルーリボン賞・主演女優賞(木村 多江)、新人賞(リリー・フランキー)
どんな困難に直面しても一緒に生きていく。
ふたりが辿る希望と再生の10年を描く珠玉のラブ・ストーリー
「お、動いた!」小さくふくらんだお腹に手を当て、翔子は夫のカナオとともに、子を身籠った幸せを噛みしめていた。しかし、そんなどこにでもいるふたりを突如として襲う悲劇──初めての子供の死をきっかけに、翔子は精神の均衡を少しずつ崩していく。
うつになっていく翔子と、彼女を全身で受け止めようとするカナオ。困難に直面しながら、一つずつ一緒に乗り越えていくふたりの10年にわたる軌跡を、『ハッシュ!』以来6年ぶりにメガホンをとる稀代の才能・橋口 亮輔が、どこまでもやさしく、ときに笑いをまじえながら感動的に描きだす。
人はひとりでは無力だ。しかし、誰かとつながることで希望を持てる。決して離れることのないふたりの絆を通じて、そんな希望のありかを浮き彫りにする、ささやかだけど豊かな幸福感に包まれる珠玉のラブ・ストーリー。法廷画家のカナオが目にする90年代のさまざまな犯罪・事件を織り込みながら、苦しみを乗り越えて生きる人間の姿をあたたかく照らしだしていく。